性犯罪・性的表現・ジェンダーに関しての様々の問題について

元ライターでもあった国内外ロビイストからの視点

痴漢被害に対する認識で改めるべき点

ある痴漢被害に遭われた女性のツイートです。
今回は利用者のアカウント等伏せさせていただきます。ご了承ください。


実は久々に、超混雑した電車の中で痴漢に遭ったのですよ先刻。で、(中略)この野郎と思って(中略)締め付けてやったら、痴漢に「痛い、やめて助けて指折れる」って言われてですね……「やめて」は私の台詞じゃ


(この後の話を聞いていた女性のフォロワーからのツイートへの返答にて)
警察に突き出すと、調書作成で私の人生の時間がさらに浪費されることになるので、御免被ります。
とても身動き取れる状態の車内ではありませんでしたし、仕事帰りでヘトヘトでしたし、これ以上そういうことで自分の時間を無駄にしたくありませんでした。警察に引き渡すまで+それ以降の手間とストレスを敢えて引き受けるつもりはないです。


この事件の痴漢した犯人は撃退されたようですが、警察引渡しが行われず、摘発には至っていないようです。
痴漢は許されてはならない犯罪行為であり、こういった加害行為をするような人は必ず摘発させなければ、別の被害者が出てしまうなどの二次被害が出るなどの問題が出てしまいます。
痴漢事件はほぼ現行犯で逮捕できなければ後から被害を訴えても犯人が特定できなくなるケースも少なくありません。
恐怖心から被害を訴えることができなかったケースもありますが、今回のケースのようにあえてしかるべき対応を取らなかったというのはとても推奨できる行為では決してありません。
しかし、実際問題として帰宅時の被害だけではなく、受験や国家資格取得など重要な試験などを抱え、その試験当日に痴漢被害に遭われるケースもあったという報告を耳にすることもあります。
警察への引渡しを行う際、調書を作成するためには被害者もまた試験よりも最優先で協力しなければならず、これらを理由により後から作成するということができない場合がある、という話を伺ったことがあります。
そのため、試験を行く代わりに摘発を断念してもらうか、摘発してもらう代わりに試験を断念してもらう、二者択一を事実上迫られることになりかねません。
こういった事情もまた摘発できない痴漢事件を生み出すきっかけになってしまっているひとつの原因となっており、これもまた改めるべき点ではないでしょうか?


ほとんど現行犯かつ、被害者の申告がなければならない痴漢事件の犯罪についてもやはり「非親告罪」化することを検討していただきたいひとつです。
被害者がどうしてもはずせない、重要な用事があっても、被害者が不在でも加害者が摘発することができる体制を整えることは急務です。


同時に痴漢犯罪を受けない方法があります。
女性側としての対応の一例となりますが、関東や関西の鉄道などで女性専用車を取り入れている鉄道がありますが、それらを利用している女性の方はどうか積極的に女性専用車を利用することを強く推奨します。
ただ、女性専用車の男性立ち入り禁止については鉄道会社によって徹底ができていますが、法的拘束力がないという問題があります。そのため、それらに反発する男性の団体が乱入し事件を起こす事例もあります。
そのため、この女性専用車に関して法的拘束力を持った条例化・法制化の声をもっとあげてほしいことも求めていきましょう。