性犯罪・性的表現・ジェンダーに関しての様々の問題について

元ライターでもあった国内外ロビイストからの視点

性的少数者・反出生主義の権利は認めても

連日の更新、失礼します。

今月に関してはこれまで溜まってきた多く発信すべきことを話せる範囲は限られますが、お伝えしていく予定です。

以前から既に決定済であった事柄のうち、明日正式になる話もありますが、今回はひとまずその話は置いておき、今日は別の問題について取り上げていきます。

 

今回取り上げる問題の発端は大きく報道されているとおり、LGBTを否定する発言が問題視されていたということです。

とくに昔の体制を維持しようという一部の保守系思想を絶対視する方々、団体の多くでは同性愛を「絶対悪」と考えられていたこともあり、当の問題発言の方もそういった思想を持っていた一人に過ぎなかったわけです。

ついでに言ってしまえば、以前私も所属させられた団体も、その保守系思想ほどにないにせよ、性・暴力問題に関して問題視する声を挙げることを許されていた一方で、堂々とLGBT支援を主張したり賛同することには制約をかけられていたこともあり、ブログの主張では取り上げることはほとんどできなかったこともあります。

今日では同性パートナー制度など、一部自治体が性的少数者の権利を認める動きも進められるようになったわけですが、まだ全国から見ればはじまったばかりの制度でもあり、まだまだ多くの課題を残されているわけでもあります。

たとえ同性愛が認められるにしても安易に性交や性・暴力が許されるようなことにならないようにも注視すべき点もあります。当然表現に関しても既に懸念すべきことはもう出ています。

とここまで、LGBTに関して考えるべきことの一部をお伝えしましたが、本題は、話題の問題発言の真意にもあります。

問題発言にはLGBTを軽視する内容ばかりに批判されている方も多いですが、私はそれ以上に少子化解消のために子孫を増やさせなければならない」というニュアンスも彼の発言にあり、そのこと自体が性・暴力を問題視する点から見ればここも重大な問題だと感じています。

子孫を増やすことが何故問題?と感じる方もいるのでしょうが、はっきりいえば現状の子孫繁栄の方法が、ほとんど性暴力を伴っているということを理解する必要があるからです。また、近年では反出生主義といい、海外では望んでもいないのに出生させられたとして裁判を起こしたことがきっかけに注目もされるようになり、子孫繁栄の方法に問題があるのではないかとより考えられるようにもなりました。

近年、この反出生主義も性・暴力問題の解決の糸口のひとつにもなりうるということもありますし、今の所属組織になってからはこういった人達の声も聴く機会も増えたわけでそういった人達にも性・暴力撲滅にも協力する方もおられるわけです。

反出生主義の人達にとって見れば、性・暴力表現のみならず、娯楽などに勤しむことやさらには観光や他の趣味を楽しむということすら、主義に反することだと考えておられるようです。

しかし、その人達が反出生主義を広めていくことでも課題はあります。

当然ながら彼らがその主義を掲げる以上、「子孫を残すことなど以ての外」「未来に遺させない」と考えられるのは必然ではあるのですが、そうで無い人達は平然と性・暴力を伴った子孫繁栄を繰り返されてしまうことから、この主義は達する事なく一定の時期で滅びてしまう可能性もあるわけです。それでは、性・暴力もこれからも止められないことになってしまうのかと懸念も示さざるを得ないこともあるでしょう。

誤解なきよう述べておきますが、私自身は反出生主義自体を掲げているわけではありませんが、直接性交を行うことなく子孫繁栄ができる技術を確立し、性・暴力を伴わないような子孫繁栄を実現した上で、同意有無に関係なく性交を含めた性・暴力・表現をなくすべきとは常に考えていることです。(私はそれが実現したとしても生涯において婚姻・子どもを持つということはするつもりはありません。反出生ではないにしても性・暴力反対である以上はそこまで筋を通さなければならないと考えています)

また地球の環境問題を考えれば実際にそうした子孫繁栄方法が実現したとしても安易な人口爆発の懸念もあるような人口増加政策には賛同できないという話です。