性犯罪・性的表現・ジェンダーに関しての様々の問題について

元ライターでもあった国内外ロビイストからの視点

CG児ポ裁判、最高裁での違法認定を確定させることができましたが

例のCG児ポ事件の判決、被告の上告を退け、確定されました。

要約すればCGであっても「少女の裸の写真を基にしたCG」も児童ポルノだという定義を司法が断定することができました。

その点においては妥当だと言えます。

 

ただし、問題として気を付けなければならないのは、その有罪として認定された数です。

違法であるべき30ほどの画像のうちに実際に児ポ判定をされていたのがわずか3点でしかなかった点です。

報道などで創作物などで児ポや175条に違反させると疑われるものをつくらせないように配慮した報道をさせているものの、この事件で争われていた全画像がそういって児童ポルノとして司法で判断されていないというのは、国際機関で定まれられている児童ポルノの定義が日本国内でも反映されていないこともあり、法の不備をついているとしか思えません。

有罪認定させることはできたものの、被告人は罰金30万円の刑でしかないことも近年、性犯罪の厳罰化でもっとも低い刑であるものと比べても、国際的に見ても刑が軽いと批判せざるを得ない内容でもあり、私達にとっては負けてはいないが勝利とは言い切れない部分があります。

この事件を「CGを有罪にすることができた」程度で満足してはなりません。

性・暴力と、そのきっかけや、それらを表現する悪質な行為を本当の意味でも断罪できるようにするには、国際的な呼びかけはもちろんのこと、今の性・暴力やその表現に対して規制に慎重な政府に対して地方が条例などを作り、国に厳しく規制させるためを継続的にロビイングや活動を続けなければなりません。

 

この事件の判決が出ようとも平然と例えば人道支援を謳っいながらの例の不適切なイベントが再び行われるといった問題があり、これをいかにしてやめさせるか、将来においてはそういったイベントが開催されないよう法・条例整備をさせるべく動かねばなりません。