性犯罪・性的表現・ジェンダーに関しての様々の問題について

元ライターでもあった国内外ロビイストからの視点

#エレン・ベーカー 無許可二次創作問題を契機に今後の非親告罪化の対象の再度見直しを

先日、文化審議会小委員会が、TPP合意による著作権侵害非親告罪化に関しては「同人誌などに代表される二次創作は含めない方向で議論を進める」とし、安倍総理による答弁によっても、それらを含めないとの報道をしていますが、早くもこれを見直すべき事柄が発生していると言わざるをえません。

前回の記事、そこではキャラクターの名前を出しませんでしたが、こちらの教科書に出てくるエレン・ベーカーをはじめとしたキャラクターに関する二次創作画などにおいては、不適切な表現の面から問題視し、既にある学校のPTAでもそういった画像が出てきたことを確認されましたが、著作権侵害の面からも既に問題視すべきことだと考えています。

週明けにも何のお咎めもなければ私達が関係する団体に問い合わせも検討するところではありましたが、既に他の方が問い合わせをしたことで正式にお断りの申し出があったと回答されています。
その問い合わせの件において、ネットユーザーが余計な一言であると考える方も今もなおいることから、黙っていれば許されるというそういった風潮を改めさせるようにしていかなければなりません。
以前、
すべての出版業界は一切の二次創作への黙認・公認をやめていただきたいものですと記事にいたしましたが、再確認の意味で申し上げれば、出版業界には、問い合わせがなければ、または問い合わせの有無に関係なく、二次創作に対して黙認・公認することを全面的に一切やめていただきたい」とお願いするとともに、将来的には著作者が勝手に二次創作を認めさせることを禁じるようなルールに改めて、グレーとされてきたことを完全に違法である定義に当てはめれるようにしていかねばなりません。

先ほども述べましたが、海外で取り入れられているようなパロディ権やフェアユースについては、日本の場合は性表現をはじめとして不適切な表現を好まない創作家、出版、企業など、勝手に不適切な性表現に改変されたものに対象されると困る部分もありますし、報道機関などにとっては、それらの制度そのものが適切な報道への侵害にもなりうるとしてフェアユース反対を明言しているところもあります。
社会にとって有益でないものをつくりあげられることに関しては著作権法の面からも問題視する観点から考えてもそういったフェアユース導入や事実上の二次創作についての対象外化は阻止すべきことだと考えてます。

そもそも公開はされはしていませんが、米国が日本に対して要求してきたのは、二次創作を含めた非親告罪化であり、仮に国内法が現時点での方向性で整備されたとして、TPP加盟国がそれを認めるとは思えないですし、そういった日本が勝手に決めたものを実際の合意に反したこととして方向性も改めさせることになるのはないでしょうか?