性犯罪・性的表現・ジェンダーに関しての様々の問題について

元ライターでもあった国内外ロビイストからの視点

アイドル刺傷事件とアイドルの今後の在り方は

一人のアイドルがファンを通り越して最早ストーカーと化したような男性によって、刺されてしまう残忍な事件。
それだけではなく、これまでアイドルグループにおける握手会においては、アイドルを襲撃しようとして乱入された事件があったなど問題がありました。
既にこの事件の影響で、他のアーティストなどが行う予定だった握手会やイベントが中止になることが決まっています。

しかし、時間が経てば再びそういったイベントや握手会などが行われるようになるのでしょうが、事件が再び起こらないという保証はありません。
昔から男性が女性アイドルに対し自分のものだけにしようという「ファン」として逸脱した行為というのは度々報告されているもののインターネットの普及が進み、特定のアイドルを自分のものにしようとすべく行動する人物がより多くみられるようになってきました。
アイドルの握手会での乱入などでなくとも例えばアーティストのCDの特典を独り占めするためだけに一人で買い占めるといった行動もそのひとつで、この点でも他のファンの権利を侵害していると言えます。

ただでさえ、この日本においては起こされている性犯罪だけでなく隠ぺいされて表さだになっていないような事件もあることを当ブログでもお伝えしてきました。
性表現やわいせつ、セクハラ発言をより規制するという動きに対し、「エロ、AVを見る権利を侵害された」「規制によってアイドルのファンの気持ちを踏みにじった」といった間違った主張をするような男性の意見が増えた今、今回のような事件が起こしかねない予備軍がなっている者がアイドルのファンの中に多く紛れている可能性は否定できません。

一方で、ファンだけでなくアイドルやアーティスト側にも身の安全の確保に努めるためにも、その側にもある程度の制限を設けなければならない点もあります。

たとえばライブを開催するときに一部ではレディースしか入場できないような規制を設けたり、空港レベルのセキュリティーチェックのさらなる強化やSNSにおけるファンの言動の監視の徹底をさせ、チケット購入者と使用するSNSのアカウントの紐付けを行い、転売行為以外においても言動や行動に問題がある場合無効にするようなシステムを確立させるなどを義務づけていくことも検討すべきことでしょう。

本当のところをいえば、アイドル活動自体が本当に必要なのか?ということを私達は疑問視しています。
とくにAではじまるアーティストのように明らかに男性の
性的好奇心を煽らせるようなそういった振付をさせるようなことは賛同できません。

最後の手段としては、アイドル産業自体そのものをなくすことこそが、アイドルへの被害をなくす最も有効な手段かもしれません。
ただし、あくまでもそれは最後の手段であり、そういった産業自体をなくすことは現時点においてはアイドルをやりたいと選択した者のすべての本意ではないことから「AV出演問題」とは違い、簡単な話でもないのでしょう。