性犯罪・性的表現・ジェンダーに関しての様々の問題について

元ライターでもあった国内外ロビイストからの視点

未成年者による赤子の遺棄事件を見て考えるべきことと長野県条例の話

14歳の女子中学生が生んだばかりの子供を遺棄して捨てる事件がニュースとして流れてきました。
中高生が妊娠し出産してしまい、その結果遺棄して死亡させる事件があるというのは今に始まったことではありません。

この事件を問題視することは当然ですが、問題提起するにあたっては、どういった経緯で妊娠し出産するに至ったかの点も問題視していかなければならない点です。

私達は未成年の性交そのものにも反対しています。医学的観点、倫理的観点から見てもこれは社会的に問題にしなければならないものですし、こういった遺棄事件が起こされる点も理由のひとつです。
こういった問題は「赤ちゃんがかわいそう」以前の問題なのです。

今回のように14歳の中学生が出産しているという時点でつまり、問題になる性交や性行為が行われていたということを示しているのは明らかで、中学生の逮捕だけでなく、その性交の相手も児童福祉法違反や条例で取り締まなければなりません。

その中で淫行条例が存在してきていなかった長野県(一部の市を除く)。
淫行条例がこれまで制定されていなかった長野でも条例制定実現が近づいてきました。
条例モデルが提出され、どういったことに罰則を設けるかが決まりつつあります。
長野は頑なに「自由な恋愛に
公権力が介入して捜査の対象にされる」のを理由に反対されてきた経緯がありますが、そういった自由恋愛そのものを制限していかなければ、不適切な恋愛やはじめに述べた遺棄事件のようなことや、知識もないまま親になったことにより、そこから虐待が引き起こされることも起こり得るのです。
他にも多くの問題もあります。
追記
また、あくまでも保護者の同意なくという前提もついておりますが、当然これには保護者に安易に同意させないようにしなければならない前提もあります。
これで歯止めがかからない場合が想定されるならば、保護者が同意したとしても社会が、行政が、それを許さないような状況にしなければなりません。
しかし現状で今の知事がそういう状況にしてくれることに賛同できるとは思えませんし、今後は知事選を迎えることになれば、別に相応しい人を知事にするようにもしなければなりません。
長野が条例制定を行ったかどうかに関係なく国レベルで全面的にそういったことを禁止する改正をさせることも考えていくべきでもあります。


ただし、一方で、不適切表現や有害図書に関することに言及されていないことから不十分な点があり、防止の観点から不十分の声もこれからも挙げ続けなければならない点もあります。

様々な性犯罪を阻止したり不適切な性行為や表現をさせないこと、そういった取り組みが未成年者による赤子の産み捨てや虐待への連鎖も阻止できるようにしていかなければなりません。