性犯罪・性的表現・ジェンダーに関しての様々の問題について

元ライターでもあった国内外ロビイストからの視点

オンライン対談で話したタブーに近しいお話

珍しく、異例の考えさせられるオンライン対談がありました。

通常は国内外のロビイストや関係者とは非公開でお話をさせていただくことは多いのです。

しかし、与党関係でもなければ、私達が協力関係にある政治団体とも異なる、決して勢力は大きくない政治団体を個別に支持しているだけの個人有権者に対して話を聞くということは通常はないことなのですが、何しろ、協力関係にある方から同席してほしいと言うので、仮に私達の活動に反しているような相手であればすぐ打ち切ることを条件に対談に臨むことになったのです。

お話はコロナの三度の感染拡大、大変ですね。というお話からはじまりました。単なる世間話に終わるだけの会話をすることよりも私達はやらなければならないこともあるから、手短に終わらせようともしました。

しかし、すぐに気が変わることになります。

「あまり表立って言いたくないとは思われますが、この状況下を利用して「なくしたいこと」ってありますよね?」

この質問があり、空気は変わりました。この瞬間、私にとってもこの話はしっかり聞いておかねばならないことがあるかもしれない。という事をです。

そしてお話を続けていくうちに、私達の会話の相手は表向き支持している政党はあると言ったが、あくまでもその人自身が望む社会のために利用しているだけということも明らかになりました。

”彼女”は都内某所での頻繁に行われているある集会に参加していたようです。頻繁に行われている都内某所の集会と聞いてピンと来られた方もいらっしゃるかもしれませんが、例の主催者がこれまで呼びかけられてきた対策に真っ向から反対する内容の集会です。”彼女”はもちろん、あくまでも表向きは主催者の意向に賛同している者として参加されていました。参加しながらある葛藤もあったようです。

”彼女”にとっては開催させたくない大きな国際的イベントの中止を望んでいました。事実現在もなお急速な感染拡大が発生し、一度延期させることのできたイベントが再延期か中止になるレベルであるかが今後焦点になるでしょうが、ワクチンの開発に成功しつつあるとのニュースもあり、まだわからないことも多いです。

確かに仮に感染拡大が止まらなくなりワクチンに問題もあれば、中止になる可能性もならなくもないですが、”彼女”ははっきりと感染拡大がおさまってほしくないこととワクチンに問題が起こって接種できるような時期を遅らせることがあってほしいという意見を言ってしまわれたのです。

もちろん、表立って言ってしまえば「問題発言」でしょうし、これが有名な著名人や政治家が言ってしまえば辞職・業界追放レベルの発言です。

ただし、気持ち自体はわからなくもありません。確かにこのまま感染拡大がおさまれないようにし続けられればある意味では、私達にとって問題のあるようなキャンペーン等を中止させることで、なくすべき業界をなくすこともできるかもしれない、という利点はあるのかもしれませんが、それに対してデメリットも大きいと思います。ライフラインに関与する業界もまた危機であり、どうすればそちらだけをダメージを軽減させるかを考えねばなりません。

たとえば性暴力を肯定するようなある業界はなくすべき害悪なものでなければならないことであり、この機会に乗じて完全になくせればいいとは思うのですが、このコロナというものは、そのような都合の良いものではないと遺憾ながら理解せねばならないのも実情です。

その後もお話を色々伺いまして、色々と考えさせられるオンライン対談でした。

実行に移せば一歩間違えれば罪に問われるようなことをせずに、上手く現在の状況を考えなければならないなと再認識させられたものでした。

本来であればなくすべきものは、そういう民意を大きくし、法の整備等を行い、社会の中で実現していくべきものであるのが前提でなければならないのは忘れてはいけないのでしょうが。